たちばなさんのにちじょう

某SMクラブのスタッフで元キャストで大学生でたぶんマゾヒスト

一秒後には変わるとしても

元々、人との距離感を掴むのは苦手だった。
相手が自分に何を求めているのか、相手はどれくらいの距離感を望んでいるのかを測るのが苦手で、いつも悩んでばかりだった。

正直な話、風俗という仕事を始めたばかりのときは、「この仕事なら距離感で悩む必要はない」とすら思っていた。
でも、それが甘ったれた考えだということはすぐにわかった。
お客様によって、求めてる距離感が違う。
相手の求める距離感を掴めるかどうかで、また指名してもらえるかどうかが変わる。
最後の最後まで、接客のたびに悩むことばかりだった。

今でも、距離感の掴み方はわからない。
日々女の子と関わる中で、その子がどれくらいの距離感を求めていて、私にどんな対応を求めているのかがわからなくて、いつも試行錯誤している。
友達のような距離感を求める子もいれば、あくまでも事務的な対応を求める子もいる。
人によっても、時によっても、正解が違う。
その正解を求めて、迷って、悩んで、後悔して、反省して、また正解を求める。その繰り返し。

たぶん、「どうすれば人との距離感を掴めるか」という問いの答えはどこにもない。
答えがあったとしても、それは瞬間的なもので、次の瞬間には変わってしまう。そんなものだと思う。

だからこそ、私はこの世界に惹かれてしまう。
どこにもない正解を求めて、あがき続ける。
そんな自分に酔ってるだけかもしれない。
それでも今は、その刹那の正解を探し続けたい。